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xline

定数の x 値をもつ垂直線

説明

xline(x)は、現在の座標軸における 1 つ以上のx座標の位置に垂直線を作成します。たとえば、xline(2)x=2の位置にラインを作成します。

xline(x,LineSpec)はライン スタイル、ラインの色、またはその両方を指定します。たとえば、xline([12 20 33],'--b')は 3 本の青の破線を作成します。

xline(x,LineSpec,labels)はラインにラベルを追加します。

xline(___,Name,Value)は 1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、定数直線のプロパティを指定します。プロパティの一覧については、ConstantLine のプロパティを参照してください。名前と値のペアは他のすべての入力引数の後で指定します。

xline(ax,___)は、現在の座標軸ではなく、指定された座標軸にラインを作成します。

xl = xline(___)ConstantLineオブジェクトまたはConstantLineオブジェクトの配列を返します。xlを使用して、ラインが作成された後にそのプロパティの変更やクエリを行います。

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x = 3 の位置に垂直線を作成します。

xline(3);

Figure contains an axes. The axes contains an object of type constantline.

ラベル付きのラインを作成するには、ライン スタイルも指定しなければなりません。既定のライン スタイルは実線“- - -”です。

x = linspace(0,6,100); y = exp(x); plot(x,y) xline(4.5,“- - -”,{'Acceptable','Limit'});

Figure contains an axes. The axes contains 2 objects of type line, constantline.

正規分布する乱数のベクトルを作成し、そのヒストグラムを表示します。その後、平均値、平均よりも 1 標準偏差下、および平均よりも 1 標準偏差上の 3 つの位置にラベル付きの垂直線を作成します。

data = 5 * randn(1,500) + 20; histogram(data,'FaceAlpha',0.1,'EdgeAlpha',0.1); m = mean(data); s = std(data); xline([m-s m m+s],“- - -”,{'-1 Standard Dev.','Average','+1 Standard Dev.'})

Figure contains an axes. The axes contains 4 objects of type histogram, constantline.

x = 5 の位置に赤い破線を作成します。

xline(5,'--r');

Figure contains an axes. The axes contains an object of type constantline.

凡例のラベルと表示名の両方を使用して、垂直の一点鎖線を作成します。

y = [3187 2693 1771 1826 1958 3222 1645]; barh(y,'DisplayName','Daily Sales') xl = xline(2328,'-.','Average','DisplayName','Average Sales');

Figure contains an axes. The axes contains 2 objects of type bar, constantline. These objects represent Daily Sales, Average Sales.

ラベルの垂直方向および水平方向の配置を調整してから、凡例を表示します。

xl.LabelVerticalAlignment ='middle'; xl.LabelHorizontalAlignment ='center'; legend('show');

Figure contains an axes. The axes contains 2 objects of type bar, constantline. These objects represent Daily Sales, Average Sales.

関数tiledlayoutを呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数nexttileを呼び出して、axes オブジェクトax1およびax2を作成します。次に、各座標軸にプロットします。座標軸を関数xlineに引き渡すことで、垂直点線およびラベルを各プロットに追加します。

tiledlayout(2,1) ax1 =nexttile; x = linspace(0,10,200); y1 = cos(x); plot(ax1,x,y1) ax2 = nexttile; y2 = sin(x); plot(ax2,x,y2) xline(ax1,pi/2,':','cos(\pi/2)=0'); xline(ax2,pi,':','sin(\pi)=0');

Figure contains 2 axes. Axes 1 contains 2 objects of type line, constantline. Axes 2 contains 2 objects of type line, constantline.

入力引数

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x 座標。数値、categorical 値、datetime 値、または duration 値を含むスカラーまたはベクトルとして指定します。xのデータ型はx軸のデータ型と一致しなければなりません。

例:xline(10)x=10の位置にラインを表示します。

例:xline([13 20 33])x=13x=20、およびx=33の位置にラインを表示します。

データ型:single|double|int8|int16|int32|int64|uint8|uint16|uint32|uint64|logical|categorical|datetime|duration

ライン スタイル、マーカーおよび色。記号を含む文字ベクトルまたは string として指定します。記号の順番は任意です。3 つの特性 (ライン スタイル、マーカーおよび色) をすべて指定する必要はありません。たとえば、ライン スタイルを省略してマーカーを指定する場合、プロットはラインなしでマーカーのみを表示します。

例:'--or'は丸いマーカーをもった赤い破線

ライン スタイル 説明
- 実線
-- 破線
: 点線
-. 一点鎖線
マーカー 説明
'o'
'+' プラス記号
'*' アスタリスク
'.'
'x' 十字
'_' 水平線
'|' 垂直線
's' 正方形
'd' 菱形
'^' 上向き三角形
'v' 下向き三角形
'>' 右向き三角形
'<' 左向き三角形
'p' 星形五角形
'h' 星形六角形
説明

y

m

マゼンタ

c

シアン

r

g

b

w

k

ターゲット座標軸。Axesオブジェクトとして指定します。xlineによって現在の座標軸以外の座標軸にプロットする場合は、この引数を使用します。

ライン ラベル。文字ベクトル、string スカラー、文字ベクトルの cell 配列、または string 配列として指定します。

1 本のラインのラベルを作成

1 行のテキストを表示するには、文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。

表示 labelsの指定方法
1 行のテキスト 文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。

xline(12,“- - -”,'Sample')

A vertical line in an axes with a label.

複数行のテキスト 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行です。
xline(12,“- - -”,{'Sample','x=12'})

A vertical line in an axes with a label that has two lines of text.

複数のラインのラベルを作成

すべてのラインの横に同じテキストを表示するには、文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。ラインごとに異なるテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。

表示 labelsの指定方法
1 つの共有のテキスト ラベル 文字ベクトルまたは string スカラーを指定します。

xline([13 20 33],“- - -”,'Sample')

Three vertical lines in an axes with matching labels.

ラインごとに異なるラベル 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、それぞれのラインのラベルです。labels配列の要素の数はxの長さと一致しなければなりません。
label = {'Sample 1','Sample 2','Sample 3'}; xline([13 20 33],“- - -”,label)

Three vertical lines in an axes with different labels.

一部が複数行の異なるラベル 文字ベクトルの cell 配列または string 配列を作成します。関数sprintfを使用してテキストに改行文字 ('\n') を挿入します。
label = {'Sample 1',sprintf('Sample 2\nx=20'),'Sample 3'}; xline([13 20 33],“- - -”,label)

Three vertical lines in an axes with different labels. The label for the second line has two lines of text.

名前と値のペアの引数

オプションのName,Valueの引数ペアをコンマ区切りで指定します。Nameは引数名で、Valueは対応する値です。Nameは引用符で囲まなければなりません。Name1,Value1,...,NameN,ValueNのように、複数の名前と値のペアの引数を任意の順序で指定できます。

例:xline(5,'LabelVerticalAlignment','middle')は、ラベルの垂直方向の配置を'middle'として指定します。

メモ

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、ConstantLine のプロパティを参照してください。

ラインの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。

カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は[0,1]の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の0からFまでの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。これらの値では大文字小文字は区別されません。したがって、カラー コード'#FF8800''#ff8800''#F80'、および'#f80'は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名 省略名 RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観
“红色' 'r' [1 0 0] '#FF0000'

'green' 'g' [0 1 0] '#00FF00'

'blue' 'b' [0 0 1] '#0000FF'

'cyan' 'c' [0 1 1] '#00FFFF'

'magenta' 'm' [1 0 1] '#FF00FF'

'yellow' 'y' [1 1 0] '#FFFF00'

'black' 'k' [0 0 0] '#000000'

'white' 'w' [1 1 1] '#FFFFFF'

'none' 該当なし 該当なし 該当なし 色なし

MATLAB®の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。

RGB 3 成分 16 進数カラー コード 外観
[0 0.4470 0.7410] '#0072BD'

[0.8500 0.3250 0.0980] '#D95319'

[0.9290 0.6940 0.1250] '#EDB120'

[0.4940 0.1840 0.5560] '#7E2F8E'

[0.4660 0.6740 0.1880] '#77AC30'

[0.3010 0.7450 0.9330] '#4DBEEE'

[0.6350 0.0780 0.1840] '#A2142F'

例:'g'

例:[0.6 0.2 0.5]

例:'#D2F9A7'

ライン幅。ポイント単位の正の値として指定します。

凡例ラベル。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。legendコマンドを呼び出すまで、凡例は表示されません。テキストを指定しない場合、legend'dataN'形式を使用してラベルを設定します。

ラインに対するラベルの水平方向の配置。次の表のいずれかのオプションとして指定します。

オプション 説明
'right' ラインの右側。

'left' ラインの左側。

'center' ラインの中心。ラベルによってラインは分割されます。

ラインに対するラベルの垂直方向の配置。次の表のいずれかのオプションとして指定します。

オプション 説明
'top' ラインの上方

'middle' ラインの中央

'bottom' ラインの下方

ラベルの向き。'aligned'または'horizontal'として指定します。例を表に示します。

印刷の向き 説明
'aligned' ラベルの向きはラインの向きと同じです。

'horizontal' ラインの向きに関係なく、ラベルは水平です。

アルゴリズム

座標軸の 3 次元表示で、定数直線はz軸の範囲の中点に位置するx-y平面に表示されます。座標軸が回転すると、それに従って定数直線も回転します。

参考

関数

プロパティ

R2018b で導入