カスタム ターゲットのオプション機能
この節では、以下のオプション機能をサポートするためにカスタムの組み込みターゲットを設定する方法を説明します。
用途 | 使用するターゲットのコンフィギュレーション パラメーター | 詳細情報の参照先 |
---|---|---|
カスタム ターゲットがツールチェーンに準拠することを示す | UseToolchainInfoCompliant GenerateMakefile |
カスタム ターゲットを使用したツールチェーン アプローチのサポート |
参照モデルを含み、カスタム ターゲットを使用するモデルをビルドする | ModelReferenceCompliant ParMdlRefBuildCompliant (並列ビルドのサポート) |
モデル参照のサポート |
カスタム ターゲットに対して生成コードをビルドするコンパイラ最適化レベルを制御する | CompOptLevelCompliant |
コンパイラ最適化レベル コントロールのサポート |
カスタム ターゲットを使用するモデルに対して生成された初期化関数とステップ関数の C 関数プロトタイプを制御する | ModelStepFunctionPrototypeControlCompliant (ERT のみ) |
C 関数プロトタイプ コントロールのサポート |
カスタム ターゲットを使用するモデルに対して生成されたコントロール C++ クラス インターフェイスを制御する | CPPClassGenCompliant (ERT のみ) |
C++ クラス インターフェイス コントロールのサポート |
カスタム ターゲットを使用するモデルのマルチコア プラットフォームで複数のタスクの同時実行を有効にする | ConcurrentExecutionCompliant |
複数タスクの同時実行のサポート |
必要なコンフィギュレーション変更は、システム ターゲット ファイルへの変更です。また、場合によっては、テンプレート makefile (TMF) またはカスタムの静的メイン プログラムへの変更も必要です。
システム ターゲット ファイル コールバックの API は、システム ターゲット ファイルで使用する関数SelectCallback
を提供します。SelectCallback
は、ターゲットの個々のオプションではなく、ターゲットに関連付けられます。ターゲットに関数SelectCallback
を実装する場合、この関数は、システム ターゲット ファイル ブラウザーでターゲットが選択されるたびにトリガーされます。
API は、ユーザー記述の関数SelectCallback
からカスタム ターゲットのコンフィギュレーション オプションを制御する関数slConfigUIGetVal
、slConfigUISetEnabled
およびslConfigUISetVal
を提供します (関数の説明と例は、関数のリファレンス ページを参照してください)。
オプション機能をサポートする一般的な要件には、以下が含まれます。
モデル参照またはコンパイラ最適化レベル コントロールをサポートするには、ターゲットが GRT または ERT ターゲットから派生しなければなりません。C 関数プロトタイプ コントロールまたは C++ クラス インターフェイス コントロールをサポートするには、ターゲットはERT ターゲットから派生しなければなりません。
システム ターゲット ファイルは、上記に示すターゲット コンフィギュレーション パラメーターの 1 つを
SelectCallback
関数呼び出しに含めることによって機能準拠を宣言しなければなりません。機能によっては、TMF の変更や静的メイン プログラムの変更などの追加変更が必要になることがあります。個々の機能のサブセクションの詳細な手順を参照してください。
カスタム ターゲットのオプション機能を設定する方法の例については、システム ターゲット ファイルのカスタマイズを参照してください。