シミュレーションのデータをログに記録すると,大量のデータが生成されて,ディスク容量が一杯になる場合があります。ディスク容量が一杯になったことに関連する問題を軽減するため,最小ディスク容量の要件,ログデータの最大サイズ,またはその両方を指定できます。ログデータが指定した最大サイズを超える,またはディスク使用量がディスク空間の要件を超えるのを防ぐため,以前の実行データを削除したり,ログデータの記録を無効にしたりすることができます。現在のシミュレーションのデータのログ記録と,以前のシミュレーションデータの保持のどちらを優先するかを指定できます。
関数金宝appSimulink.sdi.setRequiredFreeSpace
を使用して,最低でも1 GBの空きディスク容量を残すようログを設定します。
関数金宝appSimulink.sdi.setMaxDiskUsage
を使用して,ログデータの最大サイズを100 GBに指定します。
ログデータのサイズを設定するとき,ログデータの制限値が近づいたときの動作も指定できます。以前の実行のデータの保持と,現在の実行のデータのどちらを優先するかを指定できます。
既定の設定では,現在のシミュレーションデータが優先されます。ログデータのサイズが設定された制限値に近づくと,以前のシミュレーションのデータが削除されます。実行データを削除しても十分な空き容量が得られない場合,データのログ記録が無効になり,それ以降,現在のシミュレーションのデータは保存されなくなります。代わりに以前のシミュレーションデータを優先する設定を選択した場合,ログデータが設定された制限値に近づくと直ちにログ記録が無効になります。実行データが削除されるときやログ記録が無効になるときには,警告が表示されます。
関数金宝appSimulink.sdi.setDeleteRunsOnLowSpace
を使用して,以前の実行データの保持を優先するようにログを設定します。
ログデータのサイズが原因でログ記録が無効になった場合,以降のシミュレーションのデータを保存するには記録を再度有効にする必要があります。記録を有効化するには,関数金宝appSimulink.sdi.setRecordData
を使用します。