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FTP サーバーに接続してそのファイルにアクセスするオブジェクト
関数ftp
を呼び出して FTP サーバーに接続すると、FTP オブジェクトが作成されます。サーバー上の特定の FTP アカウントにアクセスするには、ユーザー名とパスワードを指定します。次に、FTP オブジェクトを使用して、ファイルのアップロードとダウンロードを行います。サーバー上で異なるフォルダーの作成、削除、およびそのフォルダーへの移動もできます。接続を閉じるには、関数close
を使用します。
メモ
FTP は安全なプロトコルではないため、FTP オブジェクトはユーザー名、パスワード、FTP サーバーにアップロードするデータおよびダウンロードするデータを一切暗号化しません。安全な FTP 接続が必要な場合は、お使いのシステムが提供する SFTP クライアントを使用してください。
ftpobj = ftp(
は FTP サーバーhost
)host
への接続を開き、FTP オブジェクトftpobj
に接続を格納します。この構文を使用するには、host
は匿名接続をサポートしなければなりません。
ftpobj = ftp(
は、名前と値のペアの引数を 1 つ以上使用して追加の入力引数を指定します。たとえば、host
,username
,password
,Name,Value
)'System'
の値を'WINDOWS'
に指定すると、Windows®オペレーティング システムを実行する FTP サーバーに接続できます。また、'LocalDataConnectionMethod'
の値を指定して、接続モードをパッシブ モードからアクティブ モードに変更できます。
ascii |
FTP 転送モードを ASCII に設定 |
binary |
FTP 転送モードをバイナリに設定 |
cd |
FTP サーバー上の現在のフォルダーの変更または表示 |
close |
FTPサーバーへの接続を閉じる |
delete |
FTP サーバー上にあるファイルの削除 |
dir |
FTP サーバー上のフォルダーの内容をリスト |
mget |
FTP サーバーからのファイルのダウンロード |
mkdir |
FTP サーバーで新規フォルダーを作成 |
mput |
FTP サーバーへのファイルまたはフォルダーのアップロード |
rename |
FTP サーバー上にあるファイルの名前の変更 |
rmdir |
FTP サーバー上のフォルダーの削除 |
FTP オブジェクトはプロキシ サーバー設定をサポートしていません。
'System',systemKey
の名前と値のペアを指定する必要はありませんが、FTP サーバーを実行しているオペレーティング システム向けに FTP オブジェクトが設定されていない場合、FTP の関数dir
の返す情報量が少なくなることがあります。このような場合、dir
の返す構造体配列に空のフィールドがいくつか含まれることがあります。その場合は、ftp
を再び呼び出して、systemKey
に正しい値を指定してください。
FTP オブジェクトのコードは、Apache™ プロジェクトのコードに基づいています。
特に、関数ftp
は Apache のFTPClientConfig
クラスで指定される FTP 接続のプロパティを設定します。FTPClientConfig
クラスの設定可能なプロパティはいずれも、関数ftp
および対応する名前と値のペアの引数を使用して設定できます。